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ハンガリーを代表するスープのひとつが「グヤーシュ」。牛肉、白ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ニンニクなどをパプリカと一緒に煮込んだ料理で、「グヤーシュ」とは「牛飼いのスープ」という意味。放牧や農作業などをしていた人が自宅で昼食を取る手間を省くため、大鍋を外に持ち出して作ったのが起源といわれている。また、このスープにもたっぷり使われるパプリカは、ハンガリー料理には欠かせない。オスマントルコ経由やアジアから人々が移動してきたときに入ってきたなど、由来は諸説あるが、ともかくハンガリーの土壌に根付いたパプリカの種類は130種類以上ともいわれる程。料理によって種類を使い分けるハンガリーの家庭料理、レストランで注文したらどんなパプリカが使われているのか聞いてみよう。
   
● トカイだけがワインじゃない! 兵士を鼓舞した「牡牛の血」も
ハンガリーのワインはトカイだけにあらず。ハンガリーにはエゲル、ショプロン、セクサールドなど、伝統のあるワイン産地が22ヵ所もあるのだ。そのひとつ、エゲルで作られるエグリ・ビィカベルは「牡牛の血」の意味。16世紀、トルコ軍との戦の際、ハンガリー王が兵士を鼓舞するためにふるまい、それを見たトルコ軍が「牛の血を飲んでいる!」と驚いたと言う逸話がある。実際風味はミディアムボディで、牛の血ならぬ肉料理とよく合い飲みやすい。いま静かな人気のハンガリーワイン、ぜひ料理とともに味わってみよう。
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