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ウィーンへ行ったらぜひ訪れたいのがカフェだが、行って驚くのはコーヒーの種類の多さと独特の注文方法。といっても豆の種類ではなく、ミルクを入れるのか生クリームなのか、その配分はどのくらいか、ホットかアイスか……などの飲み方で名前が違う。日本で言うホット(ブラック)コーヒーがほしければ「シュヴァルツァー」を頼もう。またいわゆる「ウィンナ・コーヒー」といっても、生クリームがのったコーヒーは出てこない。これは「メランジェ」というコーヒーと泡立てた生クリームが半々で入っているものが近い。ほかにも少しだけミルクを入れたものは「ブラウナー」、ミルクの量がブラウナーとメランジェの中間くらいなら「カプツィーナー」・・・この細かいこだわり、昔ながらの伝統そのままである。
   
●カフェが文化を育てた
ウィーンのカフェは300年以上の歴史を持つ、今なお街には欠かせない大切な空間。最初にカフェができたのは17世紀。オスマントルコ軍がウィーンを包囲し、撤退するときに残して行ったコーヒーを手に入れた人物がカフェを開いたといわれている。カフェが爆発的に増えたのは市民文化が熟してきた19世紀末頃。文士や作曲家、画家などが集い意見を戦わせる場として芸術文化の発展に大きく貢献したという。と同時にこのカフェ文化は19世紀末にハプスブルグ家の影響下にあった中欧諸国にも広まった。
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